第9回 開催概要

恵比寿映像祭は、年に一度、東京・恵比寿の地で、展示、上映、ライヴ・イヴェント、トーク・セッション等を複合的に行うことを通じて、映像分野における創造活動の活性化と、優れた映像表現やメディアの発展を、過去から現在、そして未来へといかに継承していくかという課題について、あらためて問い直し、対話を重ね、広く共有する場となることを目指す、ユニークなフェスティヴァルです。
東京都写真美術館リニューアル開館後の最初の開催となる第9回は、ふたたび東京都写真美術館全館を主会場として使うとともに、休館中に深めた地域とのつながりを加え、さらなる充実をはかります。

名称 第9回恵比寿映像祭
マルチプルな未来
Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2017
Multiple Future
会期 平成29年2月10日(金)〜2月26日(日)
[ 15日間・月曜休館 ]
開催時間 10:00 〜 20:00
※ただし最終日 2月26日(日)のみ 18:00まで
会場 東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所 ほか
料金 入場無料
※ 定員制のプログラム(上映、ライヴ、レクチャーなど)は有料
主催 東京都/東京都写真美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)/日本経済新聞社
共催 サッポロ不動産開発株式会社/公益財団法人日仏会館
後援 TBS/J-WAVE 81.3FM
助成 アジアン・カルチュラル・カウンシル
協賛 ANA/オーストラリア大使館/オーストリア大使館・オーストリア文化フォーラム/サッポロビール株式会社/東京都写真美術館支援会員
協力 KyotoDU/ぴあ株式会社/ドゥービー・カンパニー株式会社/株式会社トリプルセブン・インタラクティブ/株式会社ロボット
お問合わせ 恵比寿映像祭に関する詳細については、以下までお問い合わせください。
東京都写真美術館
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL 03-3280-0099 (代)
yebizo_info@topmuseum.jp

第9回テーマについて

映像やメディア技術の発達は、世界の見え方を変えるだけでなく、わたしたちの身体やそれをとりまく社会のあり方にも少なからず影響を与えてきました。複数の他者と同時に接続可能となったグローバルな情報ネットワーク社会。そこでは、不特定多数との情報共有や自由な増殖・派生を前提とした新しい創造の形が生まれる一方で、個々人のあり方や関係性もまた大きく変質しています。複製可能であること、マルチプルに(同時に多数)存在すること。それはオリジナルだったはずのものへの疑問符となります。マルチプルな(多くの部分や要素が織りなす)営みの果てに、「未来」は刻々と形作られています。「未来」は既にわたしたちの中でも起こっているのです。

第9回恵比寿映像祭では、「マルチプルな未来」を総合テーマに、複製技術をともなう映像の特質と、その発達とともに個人や社会にもたらされている変化が指し示すものについて考えたいと思います。

恵比寿映像祭ディレクター 岡村恵子