メキシコ・ユカタン半島北部には天然の泉セノーテが点在する。古代マヤ人にとって大事な水源であったセノーテは、現在もマヤ文明にルーツを持つ人たちが生活用水として使用している。セノーテは現世と冥界を繋ぐ場として多くの生贄が捧げられたと言われ、現代に至るまで人々の命に深くかかわる存在である。作家自ら潜水して撮影した映像に、水に落ちた人たちの意識を語り部の視点で重ねていく。同時に現在そこで暮らす人たちの顔や生活を映し出し、観客は死者と生者いずれもと対峙する。集団的記憶を、映像表現によって立ち上げようとする試み。
日時:2/16(日)15:00-|Q&A:小田香
会場:東京都写真美術館1Fホール
入場:¥550(前売)|¥1,100(当日)
※詳細は「チケット」欄をご覧ください。
Works
小田香《セノーテ》
小田香《セノーテ》2019/75分/マヤ語・スペイン語(日本語・英語字幕付)
愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル映像作品