福島の民家の庭から、ドミニカ共和国のエンリキージョ湖や、ブラジリアのモダニズム建築を取り囲むクオーツの採掘現場まで、アナ・ヴァスの映像が経験させてくれるのは、その場所そのものだ。彼女の映像作品は、歴史的に重要な場所が持つマテリアリティ(具体性や重要性)を、見るものに痛感させる。その土地の植民や産業の歴史の複雑さを、土地の具体的な特性との関連でひもときつつ、ヴァスは、交差点を行き交う過去、現在、未来を前にして、別の行動、逆の場面、誤った見解を提示し、画一化された真実や物語に疑問を投げかける余地を作り出している。
ゲスト・プログラマー:アイリー・ナッシュ(ニューヨーク映画祭)
日時:
2/12(水)15:00-
2/16(日)11:30-|Q&A:アイリー・ナッシュ、アナ・ヴァス
2/21(金)18:30-
会場:東京都写真美術館1Fホール
入場:各回 ¥550(前売)|¥1,100(当日)
※詳細は「チケット」欄をご覧ください。
※上映順がアップデートされましたため、プログラム・チラシ情報を刷新しております。
Works
《陸が見えた!》
《陸が見えた!》2016/13分/ポルトガル語(日本語・英語字幕付)
《オクシデント(西洋)》
《オクシデント(西洋)》2014/15分
《アメリカ:アロウズ湾》
《アメリカ:アロウズ湾》2016/9分/ポルトガル語(日本語・英語字幕付)
《アトミック・ガーデン》
《アトミック・ガーデン》2018/8分
《石器時代》
《石器時代》2013/29分/ポルトガル語(日本語・英語字幕付)