作品は、インスタレーションと、同名のパフォーマンス、パフォーマンスの履歴を伝える遺物、という3要素から成る。タイトルは、痛みやすい衣類を洗う際の洗濯機のコース設定に由来。ぐるぐると洗われる洗濯物、ひたすら地を這い回るフンコロガシ、高い枝から地表を見降ろす小鳥といった別々の要素が、展示空間で不条理に交差し、言い知れない意味を醸し出す。日常の断片を注意深く拾いあげ、一見他愛もないナラティヴや彫刻的要素を重ねながら笹本は、抽象度の高い複数の視点を同時に導き出す。
笹本晃《デリケート・サイクル》のための習作イメージ、2016[参考図版]
Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo
● 笹本晃の出品作品は、インスタレーション、同名のパフォーマンス、パフォーマンス後の追加展示で構成されます。
● パフォーマンス鑑賞にはチケット(有料)が必要です。料金の詳細は「チケット情報について」欄をご覧ください。
●パフォーマンスの前後は、笹本晃の展示スペース(3階展示室)の公開が制限されます。