金氏徹平は、多岐にわたる表現メディアや様々な既製品を用いたコラージュの手法により、現代社会における既存の価
値観、既知の情報やイメージを変容・転覆させる作品を発表してきました。コラージュの志向性は、舞台・音楽・文学な
どの表現者との制作法へと展開し、活動領域も拡張しています。そんなマルチタスクの実践者、金氏による初の屋外大
型作品《White Discharge(公園)》は、かつて娯楽の主役であった遊園地の遊具たちを再び表舞台に登場させ、アート
とエンタテイメントの相反する価値基準をも軽々と越境させます。
※東京都写真美術館内にも関連作品の展示あり。
金氏徹平《White Discharge(公園)》(オフサイト展示に向けた新作のイメージ)2016