シシヤマザキ《とにかくなにかをはじめよう》2020年
シシヤマザキが用いているのは、マックス・フライシャーが20世紀初頭に発明したロトスコープというアニメーション手法。作家自身が踊るさまを実写撮影した動きをトレースして水彩画のような質感の動画に仕上げている。映像は、単になめらかでリアルな動きを写し取るだけではなく、筆致や色彩の変化によって雄弁さを増し、時に背景と一体になって、実写を超えた世界を変幻自在に描き出す。と同時に、自らの手で選びとった手法によって、軽やかに、かつ堂々と世界と対峙する女性像を提示している。
日時:令和3年2月5日(金)~2月21(日)<8日(月)、15(月)休館>
10:00-20:00(最終日は18:00まで)
会場:東京都写真美術館展示室
入場:無料