渡辺豪《Aevum》2009-2012年/タグチ・アート・コレクション蔵/©Go Watanabe, Courtesy of ANOMALY
「フェイス(“ポートレート”)」シリーズは、3DCGで描いた仮構の人物像の肌部分に、実在のモデルの皮膚画像を貼り合わせた静止画像を、背面からライトボックスで照らしだしたもの。《Aevum》ではこれを、動画にして提示している。誰かでありながら、誰でもない匿名の肖像は、その仮構性とリアリティの合間で絶えずゆらぐ。その感覚は作品を観ている者に、自身の存在の不確かさをも、突きつけるだろう。
日時:令和3年2月5日(金)~2月21(日)<8日(月)、15(月)休館>
10:00-20:00(最終日は18:00まで)
会場:東京都写真美術館展示室
入場:無料