ジェームズ・ホイットニー《ラピス》1966年/©The artist and Whitney Editions™, Los Angeles, CA
第二次世界大戦中に軍事用の方位盤に使用されていたアナログコンピュータを、1950年代後半から入手しはじめ、アニメーションのための装置を製作したジョン・ホイットニー。ジェームズ・ホイットニーは、実兄であるジョンが開発したこの装置を用いて、瞑想的かつ抽象的な本作を完成させた。作家自身は「心の形(mind form)を描き出したかった」と述べているが、一方で同時代の批評家らからは、機械と人が協働して初めて可能になる新しい時代の視覚表現を予見するものとして迎えられた。
日時:令和3年2月5日(金)~2月21(日)<8日(月)、15(月)休館>
10:00-20:00(最終日は18:00まで)
会場:東京都写真美術館展示室
入場:無料