WOW《モーション・モダリティ　溶けた映像のモニュメント》［参考図版］

※このプログラムは、諸般の事情により中止となりました。

日常に映像があふれかえる現代。明滅する光で人々の関心を喚起し、声高に情報を訴える映像が多いなか、公共空間における映像のあり方を模索するプロジェクト。立体彫刻の表面と一体化した「光と影」による映像が、風景に溶け込み、見る人を包み込みます。
四角い平面である映像から自由な形の映像へ、強く発光し目に直接入る映像から物質を介して光が回り込む柔らかな映像へ、髙解像度の鮮明な映像から解像度に依存しない曖昧な映像へ――。「溶けた映像」は、自由な形となって空間/物質に馴染み、光の反射と影が柔らかく混ざり合っていくなかで、環境の一部になるかのような佇まいを持ちます。刻々と移り変わる夕暮れの雰囲気や、雲の状態、夏の揺れる木漏れ日など、自然現象に似た様相をこのモニュメントは創り出します。