《三千年後への投写術》
化石エネルギー資源が枯渇するかもしれない時代に向けて、映像やイメージを残すことは可能なのだろうか。平瀬は、メディア環境における彫刻作品やSNSやデータをテーマとしたインスタレーションによって、メディアを通してモノを見ることを再考させる試みを行ってきた。《三千年後への投写術》は、図像データや投影方法の名残を留める手段として、記録媒体としての石に着目した作品である。平瀬はレーザー加工機で石材に施された写真彫刻に光をあてることで、黎明期の映像メディアを想起させながらも、未来に向けたアーカイヴを創造する可能性を示唆する。