コミッション・プロジェクトについて
恵比寿映像祭における東京都写真美術館の新たな事業として、国際発信および新たな文化価値の醸成を目的に実施する制作委嘱事業が「コミッション・プロジェクト」です。
映像祭でこれまでに構築した国内外のネットワークを活用し、選出した、日本を拠点に活動する新進アーティストに制作委嘱した映像作品を「新たな恵比寿映像祭」の成果として発表します。将来的に国内外の文化施設や文化組織で発信することで、アーティストの創造活動を支援するスキームを作っていきます。
アーティストの選定について
東京都写真美術館学芸員の調査・研究、これまでの恵比寿映像祭のネットワークから、本プロジェクトで作品制作を委嘱するにふさわしい実績と力量を持つ、日本を拠点に活動するアーティストを取り上げます。本年度は東京都写真美術館学芸員および「恵比寿映像祭2023コミッション・プロジェクト事務局」によりアーティストを推薦しました。
作家選考条件
- 恵比寿映像祭ならびに東京都写真美術館で蓄積されてきたネットワークを拡張していくことができる作家。
- 新しい技術や表現方法だけでなく、各ライフステージのなかで多様な挑戦を実現できる作家であること。
- 現在日本を居住地として活動を行っている作家であること。
アーティストおよび作品の審査について
映像作家の動向に通じた国内外の有識者が審査委員となり、候補のなかから委嘱するアーティストを選定する一次審査が行われ、恵比寿映像祭で公開された作品から特別賞を決定する二次審査が行われます。
委嘱アーティスト作品の選定基準
- 独創性に富み、企画、内容及び技法が総合的に優れた映像作品であり、恵比寿映像祭での展示を実現できる計画性を有していること。
- 新しい技術や表現方法だけでなく、映像表現の概念を拡張し、映像史に位置付けていくことが可能な作品であること。
- 作品自体に、海外へ発信していくことができる固有性や接続性を有していること。
作品委嘱制作について
委嘱されたアーティストは新作の未発表作品を制作します。展示、上映、オンラインなど、作品の最終形態については限定しません。二次審査で特別賞を受賞したアーティストは、次年度開催予定の恵比寿映像祭で今年度の委嘱制作作品を中心とした特別展示及び上映などを行う予定です。