飯村隆彦
IIMURA Takahiko
1937年東京都生まれ、2022年死去。1959年慶應義塾大学法学部卒業後、実験映画の制作を始める。1960年代にオノ・ヨーコ、赤瀬川原平、小杉武久、土方巽ら前衛芸術家の協力のもと、8mmや16mmの前衛映画を個人で制作する。1964上最初の実験映画祭を行なう。1965年、実験映画《LOVE》がニューヨークの実験映画のリーダー、ジョナス・メカスによって高く評価される。1969年にヴィデオ・アートの制作を始め、1974年にニューヨーク近代美術館、1979年にはホイットニー美術館で個展とパフォーマンスを行ない、個人映画作家として国際的に評価される。代表作に《OBSEVER/OBSERVED》(1975年)、《あいうえおん六面相》(1993年)、《SEEING/HEARING/SPEAKING》(2001年)。著書に『芸術と非芸術の間』(三一書房、1970年)など多数。