KAYA(デボ・アイラース + ケルスティン・ブレチュ)
KAYA (Debo EILERS and Kerstin BRÄTSCH)
KAYAは、互いにスタジオ仲間でもあるニューヨーク拠点のアーティスト、ケルスティン・ブレチュとデボ・アイラースの間で10年にわたり形を変えつつ展開されてきたコラボレーションである。KAYAという名前は、彼らの活動の集合的な性質を指し示す寓意的な他者として機能し、共有された創造的交流に参加する多くの個人の代名詞となっている。このハイブリッドな力の中で、ブレチュとアイラースは、熊、魔女看護師、グラフィティ・アーティスト、そして家族、友人、美大生を参加させ、そのすべてが、芸術的なプロセスの周りで揺れ動き、束縛されず拡張し続ける身体の一部となっている。慣習に捉われない二人の実践はひとつの形式に固定されることがなく、作り手たちと作品そのものが、絵画と彫刻、作家と参加者の境界を取り払った境界的な存在となることを受け入れている。彼らは既存の作品の再利用や再文脈化によって、新たな状況のエネルギーを自分たちの作品に取り込むことも試みている。