窪田隆之
KUBOTA Takayuki
窪田隆之は、歴史(既知、未知、不知の) 、そして記憶 (既に得ているものと、そうでないもの) を出発点とし、偶発的なアプローチを用いて制作を行う。2013年から、ワーキングタイトル 《微笑みがえし》の下で、相互に関連する4つの課題に取り組んでいる。それぞれの課題は、窪田が「さよなら」を言おうとしてきた、主に前世紀を生きた様々な人物を通じて、異なる場所や時代の歴史や記憶が鏤められており、その課題は、展覧会として立体、絵画、映像、写真やファウンドオブジェクトなどを含んだインスタレーションとして発表されると同時に、パフォーマティブなレクチャーや執筆作品としても展開される。現在、自身の文章とエンサイクロペディックな引用テキストのコレクションで構成されたアーティストブックにも取り組んでいる。窪田は、ルーカスアーティストフェロー(モンタルヴォアートセンター、アメリカ)の受賞者であり、過去に、205ハドソンギャラリー(ニューヨーク)、ランドロマットギャラリー(ニューヨーク)、ティエリーゴールドバーグプロジェクト(ニューヨーク)、limArt(東京)などで作品を発表。ニューヨーク市立大学ハンターカレッジ大学院、M.F.A.修了。現在、東京在住。