1920年代半ばにドイツを中心とした写真の新たな潮流を生み出した作家のひとりであるビアマン。彼女がカメラという機械の眼を通して切り取ったポートレイトは、まるで静物写真のような冷静さを帯びている。極端なクローズアップによって撮られた人物は、ビアマン自身や家族が被写体であるという関係性や意味がはぎとられているようだ。光の濃淡、人物の顔の傾き、視線といった、画面を構成する要素に潜在する美が写し出されている。
日時:2022年2月3日(金)〜2月19日(日)10:00-20:00(最終日は18:00まで) ※6日(月)、13日(月)は休館
会場:東京都写真美術館B1F展示室