「東京国際ろう映画祭」が上映してきた作品を4つのプログラムで紹介する。稀代のろう映画監督・深川勝三による1970年代の東京を舞台にした人間ドラマ《たき火》、ろう者たちの音楽を問う《LISTEN リッスン》、家族の不条理を描く《田中家》、インド人の盲目の蠟燭職人と日本人のろう者の舞踏家を追ったロードムービー《TOTA》——目で生きる人たちの感覚や知覚を通じて浮かび上がってくる表象や新たな概念を体験し、この世界を捉え直していく4作品。[牧野依里]
「東京国際ろう映画祭」は、聾(ろう)者と聴者がスタッフとして協働しながら、ろうにまつわる優れた中長編を上映する映画祭。2017年より隔年開催を重ねている。《田中家》は、都内の片隅で暮らす女性を軸に、「家族」についてその不条理も含めて描き、問いかける作品。主人公・田中真衣は姉夫婦と共に一軒家で生活していた。繰り返す変わらない日常に「これからどうするの」と家族から問いかけられた真衣は……。ろう者・難聴者の表現者育成を目指す「育成×手話×芸術プロジェクト」の一環で実現した作品。
ゲスト・プログラマー:牧原依里 (東京国際ろう映画祭ディレクター、映画作家)
リンク:東京国際ろう映画祭
日時:2月11日(土)15:00- | Q&A:牧原依里[手話通訳付]
会場:東京都写真美術館1Fホール
料金:800円(前売) 1,000円(当日)
※詳細は「チケット」ページをご覧ください。
Works
牧原依里《田中家》
2021年/60分/サイレント/日本手話(日本語字幕・英語字幕)
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