宗教や死生観、脳科学、神経科学などの問題が絡み合う世界を、強烈なヴィジュアルを通して表現してきたルー・ヤン。本作は作家が2020年から取り組んでいる〈DOKU(ドク)〉シリーズの最新作である。主人公は最新のモデリング技術を用いて作られた、人間(=作家本人)の「デジタル転生」という存在を表したDOKU。その名は仏教の経典にある言葉「独生独死独去独来」に由来し、現実世界はもとより仮想空間やどの次元においても、命は孤独であることを含意する。デジタル・テクノロジーによる「転生」を通して、生死という根源的な問いがどのように開かれていくだろうか。
日時:2023年2月3日(金)〜2月19日(日)10:00-20:00(最終日は18:00まで) ※6日(月)、13日(月)は休館
会場:東京都写真美術館2F展示室