壁にかけられたディスプレイには、建築資材の単管パイプが鋭く突き刺さっている。断末魔の叫びのようなグリッチが表示されたディスプレイの裏側へと突き抜けたパイプは、分厚い壁もたやすく貫通し、さらに床へと伸びている。パイプが突き刺さり、本来の機能から大きく逸脱したディスプレイは、美術館の展示室の中でキメラのように存在を拡張し、映像表現やそれを支えるテクノロジーについて、本質的な問いを投げかける。
日時:2023年2月3日(金)〜2月19日(日)10:00-20:00(最終日は18:00まで)※6日(月)、13日(月)は休館
会場:東京都写真美術館2F展示室