1931生まれ、2020年没。アメリカのコンセプチュアル・アートのパイオニアであり、伝統的な芸術の境界を絶えず打ち破り、芸術とは何かという我々の理解を広げた。その実践は受動的な視線に挑戦し、鑑賞者の欲望をもてあそび、想像力や記憶、あらゆるイメージに物語を読み取ろうとする傾向に訴えかけた。デイヴィッド・サーレやジャック・ゴールドスタインからシンディ・シャーマンやバーバラ・クルーガーまで、数世代のヴィジュアル・アーティストに多大な影響を与え、1995年からスプルース・マーガス所属。カリフォルニア州ヴェニスを拠点に制作活動を行った。主な個展に、モデナ美術館（ストックホルム、2020年）、ラグナ美術館（ラグナビーチ、2019年）、ジュメックス美術館（メキシコシティ、2017年）、シュテーデル美術館（フランクフルト、2015年）、ガレージ現代文化センター（モスクワ、2013年）、プラダ財団（ミラノ、2010年）、ステデリック美術館（アムステルダム、2011年）、テート・モダン美術館（ロンドン、2009年）などがあり、バルセロナ現代美術館（バルセロナ、2010年）、ロサンゼルス・カウンティ美術館（2010年）、メトロポリタン美術館（ニューヨーク、2010年–2011年）に巡回。主なグループ展に、金獅子賞生涯功労賞を受賞した第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ（2009年）、ホイットニー・ビエンナーレ（2009年、1983年）、ドクメンタVII（1982年）、ドクメンタV（1972年）、カーネギー・インターナショナル（1985–86年）などがある。その他には、全米芸術基金国民芸術勲章（2014年）、ガイゼリン・ゴスラー（2012年）、全米芸術生涯功労賞（2005年）などがある。