第1回 恵比寿映像祭参加作家である、アーティストの岡田憲一氏を
お招きして、さる11月1日に映像ワークショップ「ピクセル・ファクトリー」を
実施致しました。この映像ワークショップは、初の試みで試行錯誤だった為、
事前告知は、写真美術館ホームページからだけでしたが、20名程度の
参加者の方に御集りいただき、手作りアニメーション装置を作りました!
手書きのイラストを使ったアニメーション作りを楽しみながら、
アニメやテレビの仕組みについて理解するというワークショップ。
参加者の皆さんは、ワクワクドキドキ、大変盛り上りました。
今後もシリーズ化してゆきたいと考えている映像ワークショップなので、
ご興味あります方は、次回はぜひご参加ください!
どんな仕組みで映像になるのだろう!と皆、興味津々です。
ピクセルが動いて、動画らしくなりました。
それぞれに個性ある、手作りのアニメーション装置。
映像ワークショップ「ピクセル・ファクトリー」報告! はコメントを受け付けていません。
来たる2010年2月19日(金曜)~2月28日(日曜)の10日間に、
東京都写真美術館全館を使って、第2回恵比寿映像祭が開催されます。
“アートとオルタナティヴなヴィジョンのためのフェスティヴァル”
(Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions)として、
すでにあるジャンル分けにとらわれずに、多様な映像作品を一堂に集めています。
「映像はアートなの?」「動画のこと?」「フィルム?、ヴィデオ?、CG ?」
「アートを感じさせる映像作品って?」「映画とどうちがうの?」「写真も映像?」
「目に見えるもの?」「日常の映像とどう違うのだろう?」 ―――
ひとくちに映像といっても、その意味するところは多種多様です。
このフェスティヴァルでは、アートを軸としながら、映像という定義づける
ことのできないものを敢えてそのまま「見つめる」「議論する」
という姿勢を貫こうとしています。
本年度のテーマは、「歌をさがして」。
本年の恵比寿映像祭チラシは、歌をさがしてというテーマから
「連続性」「リズム」を表現しています。
街かどのあちこちで、このチラシを見つけたら
ぜひ手に取って見てみてください!
歌なるものを手掛かりに、様々な作品を通じて、
「映像とは何か?」と改めて見つめてみませんか?
第2回 恵比寿映像祭に向けて始動しています! はコメントを受け付けていません。
第1回恵比寿映像祭のリンク上映プログラム、9時間長編ドキュメンタリー
《鉄西区》でご協力をいただいた、山形国際ドキュメンタリー映画祭
(YIDFF)に行ってきました。
1989年から2年に1回開催されてきたYIDFFも、今年で20年目。地元の根強い
声援のみならず、全国各地から映画を愛する人々がたくさん集まり、
8日間で122作品が上映され、たくさんのイヴェントやシンポジウムも
開催されました。
ネットワーク企画では、第1回恵比寿映像祭のトークイヴェントでご参加頂いた
松本俊夫さん監修によるオムニバス映画のイヴェントが行われました。
オムニバス映画には、昨年のイマジネーション展の参加作家、狩野志歩さん
の新作もあります。
オムニバス映画「見るということ」上映とシンポジウム
10月13日(火)18:30(佐野画廊プレゼンツ/松本俊夫監修/
参加作家:加藤到、大木裕之、前田真二郎、奥野邦利、狩野志歩、稲垣佳奈子)
6人の映像作家が、「見る」をテーマに取り組んだ作品群。
文字通りの「見るということ」から、「見えないこととは?」「どのように観客
に見せるのか?」といったことに至るまで、アートフィルム、実験映像を
再考する上でも、新鮮な議論となったのではないでしょうか。
この企画は、現在出版を予定中とのことで、発売が楽しみです。
山形は各上映会後のアーティスト・トークも充実していて、会場を交えた白熱し
た議論、いろいろな山形マジックを体験することができます。
まだいらしたことのない方は、ぜひ2年後の開催に訪問してみてください。
「見るということ」シンポジウムから
「見るということ」集合写真から
「見るということ」集合写真に入りそびれた大木裕之さん
山形国際ドキュメンタリー映画祭2009より はコメントを受け付けていません。
「映像をめぐる7夜:第4夜フリッカー・ナイト」(2007)
http://www.yebizo.com/jp/index.php?mId=e1
ならびに
「映像をめぐる冒険vol.1 イマジネーション 視覚と知覚を超える旅」(2008-09)
http://www.syabi.com/details/imagi.html
の出品作家、牧野貴さんが、クロアチアで先ごろ行われた
第5回ザグレブ国際実験映画祭 (25FPS International Fesfival of Experimental Film and Video、5th Edition)にて
グランプリを受賞されました!
http://25fps.hr/2009/
(左脇のメニューで、「Awards/Nagrade」を選ぶと最初に上がっています。)
しかも受賞作は、「イマジネーション」展のために作り下ろしていただいた
《still in cosmos》2008のHDヴァージョンです。
昨年開催の「イマジネーション展」展示 _ 「still in cosmos」 (c)Takuya Fujisawa
ますますの飛躍が期待できそうな牧野さんの活動は、公式ウェブサイトで。
http://www13.ocn.ne.jp/~makinokn/jp/menu.html
牧野さん、受賞おめでとうございます!
牧野貴さん、ザグレブ国際実験映画祭ブランプリ受賞! はコメントを受け付けていません。
9月9日から出張で、ソウル(韓国)に行ってきました。
滞在期間中にはちょうどプラットフォーム2009というアートイベントが開催されていました。
プラットフォームは2007年に始まって今回で3回目を迎える国際的なイベントです。
昨年開催された第2回目では、アートソンジェ・センターを中心として
安国(アングク)、仁寺洞(インサドン)エリアにあるギャラリーや
アートセンターのスペースを使った連携事業としてソウルのアートシーンを
面的に紹介するなど、運営手法にも特色のあるイベントでした。
第3回目となる今回は、かつて韓国軍の情報機関の中枢であった
「機務司(キムサ)」と呼ばれる景福宮(キョンボック)の向かいに
ある建物を中心として開催されています。「 機務司 」の内部は、
展示のために特に手を入れられた様子もなく、特に地階は照明がない状態で、
今回のテーマである「Void of Memory(記憶の空白)」を
文字通り感じさせるような空間になっていました。
展示作品の中ではルナ・イスラムのソーマトロープを撮影したフィルム作品と
米田知子のゾルゲ事件をモチーフにした写真作品が印象に残りました。
ですが、この二人のものも含めて展示作品の多くは新作ではなく、
このイベントの出発点であり目的でもあるのは、やはり建物自体なのでしょう。
「機務司」は、国立現代美術館の分館として2012年にオープンすることに
なっているそうです。 「記憶の空白」を「意味の充溢」であるアートで
埋めようというわけですが、光州ビエンナーレといい韓国のアートシーンが
いかに政治や経済と深くかかわっているのかを感じました。
韓国のアートシーン ~ プラットフォーム2009より ~ はコメントを受け付けていません。
先週末、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」に行ってきました。
2000年に始まり、今年で4回目を迎えるこのトリエンナーレは、新潟県の十日町市、
津南町を中心とした広大なエリアに約200点の作品を点在させるというアートイベントです。
世界中で開催されている多くのビエンナーレ、トリエンナーレと
呼ばれる大規模な国際展が都市を舞台に実施されているのに対して、
「大地の芸術祭」は山間部や農村部など
人口減少や経済格差の問題を抱える地域で行われています。
毎回多くの国際的なアーティストが参加するこの「大地の芸術祭」ですが、
今回はジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーが出品しています。
前回の恵比寿映像祭での大規模なインスタレーション「ベルリン・ファイルズ」や
同時期にメゾン・エルメスで展示された「40パート・モテット」の記憶も新しい
彼らの新作「ストーム・ルーム」が、十日町エリアの一軒家で見ることができます。
私が訪れた日は朝から雨が降ったり止んだりの天候だったこともあり、
作品がより効果的に体験できたように思います。
周りで見ていた人たちのリアクションも良かったですね。
会場に使われている家はもともと歯科医院だったということで、
その当時の床や壁、備品の一部などが残っていていろいろと想像をかき立ててくれます。
とても人気のある作品のようで人が多く、
全体像がわかる写真撮影が出来ませんでしたが
この作品は実際に体験してこその作品だと思います。
「大地の芸術」はまだまだ開催中ですので、ぜひ訪問してみてください!
「越後妻有アートトリエンナーレ2009」に行ってきました! はコメントを受け付けていません。
東京都写真美術館には、映画上映ホールがあるのをご存じでしょうか?
こちら、「実験劇場」と称しまして、将来を担う有望な若手新進監督の
映画作品や良質な作品の中から、写真美術館にふさわしい映画を先駆けて
上映を行う場として、機能しております。
そんな上映ホールにおいて、8月8日より、第81回アメリカアカデミー賞
短編アニメーション賞を受賞しました「つみきのいえ」を上映致します。
全体構成としましては、「つみきのいえ」のみならず、ROBOTのアニメーター
4名の監督によるアニメーションスタジオの世界ということで、短編作品を
20本程度で構成しています。 ちょうど夏休みということもあり、親子の
皆さまでお越し頂くにも最適では!と思います。
なお、「つみきのいえ」の加藤久仁生監督が在籍する株式会社ROBOTは、
恵比寿に在籍する映像専門の会社で、恵比寿映像祭でもウェブサイトや
CM制作など御協力頂きました。
ぜひ、この機会に東京都写真美術館にお運びください!!お待ちしております。
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□ プログラム名:Robot Animation Works~「つみきのいえ」とアニメーションスタジオCAGEの世界~
□ タイムテーブル:10:30/12:00/13:30/15:00/16:30/18:00/19:30
※8月15日、16:30の回は休映となります。
□ 料金:当日券のみで前売券の発売は行ないません。
一般 1,000円 中高生 800円、小学生以下 無料
※8月8日(土)に初日舞台挨拶(加藤氏を除く3名)と8月15日(土)にトークショー(4名全員)を行なう予定です。
8月8日よりロードショー!第81回アメリカアカデミー賞短編アニメーション賞を
はじめ、国内外の映画祭にて数々の賞を受賞した加藤久仁生監督の「つみきのいえ」を
東京都写真美術館で上映します。Robotアニメーターの野村辰寿、稲葉卓也、坂井治監督の
作品を含め約20作品の短編映画を上映いたします。是非この機会にご覧ください。
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8月8日より、「つみきのいえ」を上映します はコメントを受け付けていません。
第1回恵比寿映像祭では、海外からの参加作家による作品も多く展示・上映しました。
なかでもチラシやポスターのメイン・ヴィジュアルに使われた
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーの作品
《The Muriel Lake Incident (ミュリエル湖事件)》、
http://www.cardiffmiller.com/artworks/inst/muriel_lake.html
は、皆さまのご記憶に新しいことと思います。
ほかにも、
《HOUSE BURNING (ハウス・バーニング)》、
http://www.cardiffmiller.com/artworks/inst/houseburning.html
《BERLIN FILES (ベルリン・ファイルズ)》
http://www.cardiffmiller.com/artworks/inst/berlinfiles.html
《KATHMANDU (カトマンドゥ)》
http://www.cardiffmiller.com/artworks/inst/kathmandu.html の
の4作品を一堂にご紹介いたしました。
また同時期に東京銀座のメゾン・エルメスにて国内初個展が行われ、
《THE FORTY PART MOTET (40声のモテット)》
http://www.cardiffmiller.com/artworks/inst/motet.html
《NIGHT CANOEING (ナイトカヌーイング)》
http://www.cardiffmiller.com/artworks/inst/nightcanoeing.htmlの
の2作品が展示されました。
また、つい先日まで開催していた森美術館の「万華鏡の視覚」展にも
ジャネットのソロ作品《To Touch (触ること)》1994年と、
《News Paper Poems(ニューズペーパー・ポエム)》2002-04年の2作品が
含まれるなど、計8作品が公開されたことになります。
そしてさらに、この夏開催の越後妻有アート・トリエンナーレで、
新作を見ることができるとの情報がジャネットから届きました。
《Storm House(嵐の家)》と題して、家一軒を使った
サウンド・インスタレーションになる予定とのこと。
目下カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるスタジオで、
仕上げ作業にかかっていて「(スケジュールは)ちょっと押しているけれど、
いつだって私たちはちゃんと間に合わせるから大丈夫!」だそうです。
楽しみですね!
□越後妻有アート・トリエンナーレ
2009年7月26日(日)~9月13日(日)に開催。
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/
恵比寿映像祭オープニングには来日し、盛り上げてくれたジャネット
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーの新作が! はコメントを受け付けていません。
毎年スイスのバーゼルで行われる世界最大級の現代美術のアートフェア
「アートバーゼル」の開催にあわせて、市内のバーゼル劇場で
「Il Tempo del Postino(郵便夫の時間)」というイヴェントが
6月10日から12日まで行われ、話題になりました。
キュレーターのハンス・ウルリッヒ・オブリストとアーティストの
フィリップ・パレーノ、アンリ・サラ、リクリット・ディラヴァーニャが中心となって企画し、
今をときめくアーティストたちが集い、劇場空間を使って行う「グループ・ショウ」。
2007年マンチェスターでの初演を経て、再アレンジされたものですが、
制作コストがかかり過ぎるため今後の巡回はないだろうという
ふれこみもあって、200スイスフラン(約18,000円)という料金にも関わらず
世界中から集ったアート関係者で客席は埋め尽くされました。
会場が大いに盛り上がったのは、ダグ・エイケンの
《ハンドルがあがりハンマーが振り下ろされる》という作品。
暗い客席の各所に歌い手たちが歩み出て、リズミカルに数字を
数え上げていくのですが、それが、オークションで金額を
つり上げるコールになぞらえられているのです。観客である
コレクターやギャラリストたちは、瞬時にそれを了解し、
次々に、「もっともっと」と値を吊り上げるジェスチャーが
自然にあちこちからあがります。次第にヒートアップする
歌声とともに、金額はどんどんあがり異様な熱気が空間を支配します。
その間にステージの照明が次第に明るくなり、
高楊する客席を照らし出し、そこにいるのは誰かを暴きだしていくという趣向。
楽しく盛り上がる一方で、市場原理の支配を免れ得ない
今日のアート状況の一端を、皮肉にも描き出している切ない作品でもありました。
ハプニングやイヴェント、パフォーマンス・アートの歴史に
照らし合わせれば、むしろクラシックな印象の演目も少なく
ありませんでしたが、アーティストたちが集って一緒に何かを
作るという試み自体は、もっと試みられてもいいようにも思います。
個人的には劇場にかかった赤いカーテンが生演奏にあわせて
舞い踊るティノ・セーガルの作品がとても美しく印象に残りました。
恵比寿映像祭のプレ・イヴェントとして行った「映像をめぐる7夜」も、
映像の時間性に着目し、映像に関わる7つのイヴェントを7晩に
わたりグループ展として構成するものでした。
映像に限らず、あらためて体験や時間性といったものに
アートの可能性を見出そうという動きがあるようですね。
アートバーゼル初日 誰よりも早く良い作品を買いつけようと世界中から人々が集う
会場ロビー
マシュー・バーニーらの作品―休憩時間中、劇場ロビーで楽団の演奏が。
終演後、ロビーで挨拶をするピエール・ユイグのキャラクター(ムックみたい)
展覧会が、空間ではなくて、時間を占めるものだとしたら? はコメントを受け付けていません。
週末に、われらが地元恵比寿のライブハウス・リキッドルームで、
宇川直宏さんのイベントがあったので伺ってきました。
宇川さんの新プロジェクト「UKAWANIMATION」初のライブ・イベント。
リリース済みのDVD/CDにも参加しているメンバーが集いノリノリの一夜。
EBISU RESIDENTS のみなさん
NYからかけつけたJONTEさん(中央)のダンスは絶品
銅鑼も目玉アイコンです
階上のTime Out Cafeでは、宇川さんが真似て描いた500人の有名人のサイン色紙展が。
「今回これが一番大変だった!」とのこと。
最近マンガ家のサインの偽物がネットオークションに出回っていることに
着想を得たもののようですが、こちらは贋作ではなくて、
あくまでもカバーバンドの発想だそうです!?
それぞれに描き分けられたサイン。色紙も凝ってます。
なぜかヘレン・ケラー
こちらは、2009年7月5日まで開催しています。
UKAWANIMATION公式サイト
http://www.ukawanimation.tv/
恵比寿リキッドルーム
http://www.liquidroom.net/front/index.php
第1回 恵比寿映像祭参加作家/その後の近況編 「宇川直宏氏」 はコメントを受け付けていません。