「映像のフィジカル」というテーマのもと、映像と物質的な空間との関係を考えることから、
各論のひとつとして、 「建築と映像」という主題を掲げました。
展示部門では、モダニズム建築をアーティストの視点でドキュメントした
サラ・モリスの新作が登場。日本からは、建築学科出身の
映像作家・大木裕之が、映像作品を見せる空間を、
会期中に作り替えていくというワーク・イン・プログレス式のインスタレーションや、
建築家・鈴木了二の映像論を体現する大型展示が、注目を集めることでしょう。
あわせて、鈴木了二氏をプログラマーに、広い意味での建築映像特集が編まれ、
さらに、鈴木氏の「物質試行」というコンセプトに、建築と映画両サイドから迫るレクチャーを催します。
異なる領域の横断を志向する恵比寿映像祭ならではのユニークな建築特集です。
鈴木了二《DUBHOUSE 51》東京国立近代美術館「建築はどこにあるの?
7つのインスタレーション」展(2010)より [参考図版] ⓒRyoji Suzuki
今年のみどころ2:建築から映像を考える はコメントを受け付けていません。
第4回の総合テーマは、「映像のフィジカル」。
映像の魅力を考えるうえで
のキーワードとなる「フィジカリティ」という言葉には、
大きく二つの意味が含まれています。
ひとつは、映像を成り立たせている「物質性」です。
どんな機材や技術をいかに使っているか、
あるいは、どんな状況(スクリーンの大きさや材質、
部屋の仕立てや音響効果、あるいは
作品の流通・共有の方法など)が選ばれているか
といった即物的な面を比較することで、
作品の愉しみ方や理解がさらに広がります。
もうひとつの意味は、「身体性」です。
映像は見る人がいなくては成り立ちません。
私たちは、さまざまな映像体験を通じて、
映像の中でしかありえない空間や時間を感じとったり、
知識だけではなく、意識や身体感覚が新しく塗り
替えられるような経験をしているはずです。
映像の豊かさと奥行きを、特に「物質性」と
「身体性」の両面から測ることができる、
そんな作品が、今年は特に選ばれています。
伊藤隆介《Film Studies オデッサの階段》2006 ミクストメディア・インスタレーション/東京都写真美術館蔵
今年のみどころ1:物質性と身体性(フィジカリティ) はコメントを受け付けていません。
恵比寿映像祭は、入場無料のフェスティバルで
展示やオフサイトプロジェクトなど会期中はご自由にご覧いただけます。
ただし、上映・ライヴ等定員制のプログラムについては、有料チケット制になりますが、
その前売券を来週末2012年1月14日 (土) よりチケットぴあで発売します。
今年はジョナスメカスのアジアプレミア上映、やニューヨークタイムズの動向を
追ったドキュメンタリーのアジアプレミア上映、そしてジム・オルークの
スペシャル・ライヴ付き上映、映像のデジタルアーカイヴのシンポジウムなど
数多くのみどころがありますので、お楽しみに!
チケット情報の詳細は下記をご覧ください。
一般発売:2012年1月14日 (土)
※ご購入の際には、6ケタのPコードが必要になります。各プログラムの日時につい
ては、チケットご購入の前にプログラムをご確認ください。
※当日券は各日10時より先着順で販売します。(上映は1Fホール受付、イヴェントは
1F総合受付にて)
※前売券は、各プログラム開催前日の正午まで販売します。また完売の場合、当日券
の販売はありません。
【購入方法】
1)お近くの店頭(チケットぴあ、セブン-イレブン、サークルK・サンクス)。
2)電話予約 0570(02)9999
3)チケットぴあ http://pia.jp/t/yebizo/
※チケットの買い方 >チケットぴあのお店・コンビニのサービスご案内
http://t.pia.jp/guide/retail.html
【受付座種】
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上映
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(東京都写真美術館1階上映ホール/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/190名)【Pコード:763‐103】
□1回券 ¥850(前売)/¥1,000(当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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シンポジウム、レクチャー
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(東京都写真美術館1階上映ホール/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/定員190名)【Pコード:763-104】
□A. 映像アーカイヴの現在 ¥450(前売)¥600(当日)
□B. AAをめぐって ¥450(前売)¥600(当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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レクチャー
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(東京都写真美術館1階アトリエ/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/定員70名)【Pコード:763-105】
□A. 仙台短篇映画祭 ¥350(前売)¥500 (当日)
□B. 物質試行と映像 ¥350(前売)¥500(当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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ライヴ・イヴェント
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(ザ・ガーデンルーム(恵比寿ガーデンプレイス内)/スタンディング/
定員350名)【Pコード:763-106】
□シー・ディス・サウンド ¥2,000(前売)¥2,500 (当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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上映×ライヴ
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(東京都写真美術館1階上映ホール/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/190名)【Pコード:763‐107】
□映像体験のフィジカリティ スペシャル・ライヴ上映feat.ジム・オルーク ¥1,500(前売)¥1,800 (当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
【お取扱い】
取り扱いについては、以下を確認いただき、ご対応お願いします。
・チケットぴあ(インターネット)
http://t.pia.jp/guide/orderbyphone.html
※1枚につきシステム利用料210円と店頭引取利用料105円がかかります。
(郵送の場合、1件につき600円がかかります)
・TEL申込み:0570-02-9999
※予約有効期限内までに店舗にてお引換えください。(予約有効期限は予約日+3日で
すが、申込み時にガイダンスが流れます)
・店舗直接申込み:チケットぴあ店舗、セブン-イレブン、サークルK・サンクス
※店頭でのご購入には、チケット代金以外に発券手数料105円(チケット1枚あたり)がかかります。
※営業時間は以下にてご確認ください。
http://t.pia.jp/guide/retail.html
来週1月14日(土)よりチケットの前売り発売を開始いたします。 はコメントを受け付けていません。
今年で第4回を迎える、恵比寿映像祭が静かに始まろうとしています。
今年のテーマは「映像のフィジカル」。
映像を成り立たせている物質性(フィジカリティ)に光をあて、
あえて映像の即物的な面を入り口に、具体的な作品を通じて、
映像の豊かさと可能性にあらためて迫ってゆきます。
第4回恵比寿映像祭がはじまります。 はコメントを受け付けていません。
地域連携プログラムが、各所で行われている様子は
以前にもお知らせ致しましたが、そんなパートナーの一つ
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が
恵比寿映像祭にやってきます。
現代アートと視覚文化を考えるための 場作りを目的として2002年に
設立した団体ですが、そんな彼らが恵比寿映像祭出品作品をいくつか
選びながら、映像祭の「読み取り方」についてトークを行います。
「美術館はそんなに行ったことがない」「アートは難しくて」
「美術の歴史を知らないからどうやって作品を鑑賞したら
良いか判らない」…という人もご参加ください。
はたまた、今どきの映像についてや作品の読み解き方についての
解釈を話し合ってみたいという方も是非ご参加ください。
恵比寿映像祭の作品を更に深く鑑賞して頂ける
手掛かりとなるラウンジトークです。
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●インフォメーション
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25日(土)11:00~ 2階ラウンジにて
http://www.yebizo.com/#pg_talk12
地域連携パートナー、AITが恵比寿映像祭にやってきます。 はコメントを受け付けていません。
現在、国内外で注目される日本の1960年代文化。
いわば高度成長期において文化のカオスともいえる
特異な状況が生まれ、それは現在から振り返ってみても
色焦ることのない異彩を放っています。
第3回恵比寿映像祭では、政治と芸術が強烈な関係をなしえた
1960年代の日本を「運動=映画」という視点からひもとくシリーズ
上映プログラム12「Cinema=Movement/1960s」に関連し、
現在の海外における研究動向もふまえ、1960年代の
映像文化について考察します。
映画研究者の平沢剛氏がモデレーターとなって、
様々な議論を展開します。共に議論に参加してくださるゲストは、
詩人松井茂氏と映画研究者ローランド・ドメーニグ氏。
明日このレクチャーに参加してから、上映プログラムに
参加して頂くとかなり重要な議論に参加し、お過ごし頂けると思います。
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●インフォメーション
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25日(土)13:30~ 1階アトリエにて
http://www.yebizo.com/#pg_lecture3
25日(土)16:00~ 1階アトリエにて
http://www.yebizo.com/#pg_screen12
明日25日、1960年代映像文化のレクチャーを行います。 はコメントを受け付けていません。
センター広場ではダニエル・ワイルドとアルバロ・カシネリの
最新プロジェクトを実施しています。二人が開発する
テクノロジーとレーザーの光を使った装置はふだん知覚することの
出来ない身体の動きや仕組みを楽しみながら考えることが出来ます。
そんなプロジェクトは夏の終わりから、東京大学情報理工学系研究科
システム情報学専攻石川小室研究室の特別協力を得て、一歩一歩
前進してきました。
レーザーのインタラクティブな反応をプログラミングする過程、
ウェアラブルデバイス(装着装置)にするための裁縫過程、
ダンスとインタラクションを融合させるダンサーたちとの協業、
インスタレーションの作品が環境的に合致するかどうかの試行錯誤。
どれも一筋縄ではいかないジャンルを超えた画期的な
挑戦ではありましたが、恵比寿映像祭の開幕に合わせて
二人は実現させました。
その過程について、またその思考について
ラウンジトークで参加者の皆さんにレクチャーを行いました。
アートと日常の境界線を横断し、身体の拡張を意識させる装置を提案したダニエル・ワイルド氏
- アルバロ・カシネリ氏 今までの試行錯誤について語ります
- ウェアラブルデバイスについての説明
身体に装着した際のLEDの出方について語るアルバロ氏
熱心に聞き入る参加者の皆さん
ダニエルとアルバロのレクチャー。 はコメントを受け付けていません。
第3回恵比寿映像祭は、恵比寿ガーデンプレイス様のご協力を
得て、今年もガーデンプレイスセンター広場でインスタレーション
作品を展示させて頂いております。
これは昨年から始まったことですが、東京都写真美術館が
恵比寿ガーデンプレイスに位置していることから、
センター広場を使って、野外展示を実現させたいと
願い出たことから事が始まりました。
野外作品展示するというのは、施工に始まり音響調整、安全面の
確認とアーティストの要望を受け入れて頂くには大変なことですが、
様々なご協力を得て実現しています。それもこの時代において
アートを理解し協力することは大切なことであり、フェスティバル
そのものを共に育てていきたいと御考え頂いたからです。
そんな恵比寿ガーデンプレイスでは、センター広場の作品展示のみならず、
各店舗様からもご協力を得ています。
期間中は、恵比寿映像祭プログラムチラシを店舗に持参頂くと
素敵な特典が受けられるメニューをご用意頂いております。
ぜひそのチラシをご覧になり、映像祭に足を運んだあとは
恵比寿ガーデンプレイスでもゆっくりと時間をお過ごし頂きたいと思います。
参加店舗のチラシをご覧のうえ、プログラムチラシをご提示ください
恵比寿映像祭期間中は、恵比寿ガーデンプレイスへ! はコメントを受け付けていません。
現実と夢の世界で二重生活を送る男、その奇妙な
オブセッションをブラックユーモアとともに描いた新作、
ヤン・シュヴァンクマイエルの夢〜最新作《サヴァイヴィング
ライフ -夢は第二の人生》を本日、日本初プレミア上映致しました。
同氏としては、この作品は夢を具現化した世界なのだそうです。
図らずも恵比寿映像祭のテーマが「デイドリーム ビリーバー!!」で
あったことが奇遇であり、かつ作品選定及びご依頼のきっかけともなりました。
上映後のアフタートークということもあって、ヤン・シュヴァンク
マイエル氏の語りにも熱が入ります。
実際の作品制作について、作家個人の口から語られる言葉には
説得力と知られざる背景も明らかとなり、聞き入る人の心に
響いたものと思います。質問される方々の熱の入った質問に
丁寧に答えて頂いた姿も印象的でした。
今後も日本で様々に活躍される予定があるそうですので、
皆さまも今後の活動にご期待ください。
ヤン・シュヴァンクマイエル氏、上映後のトーク。 はコメントを受け付けていません。
本日のラウンジトークは、
スーパーフレックス(出品作家)×市原研太郎(美術評論家)
ダニエル・クルックス(出品作家)
フー・ファン(ゲスト・プログラマー)、ジュン・ヤン(出品作家)
の3プログラムを実施。
それぞれが作品制作の裏側や現在の活動、
着目していることなど丁寧に説明してくださいました。
プレゼンテーション映像を見ながらの具体的な
制作過程の説明に、お越し頂いた観客の皆さまも
聞き入ってくださっていた様子でした。
メディアの力を借りて体得する超人的な視覚と、その美しさを
表現するダニエル・クルックス。
ダニエル・クルックス氏
2008年横浜トリエンナーレの共同キュレイターとして参加した
ヴィタミン・クリエイティヴ・スペース、アーティスティック
・ディレクターのフー・ファン。
ヴェネチア・ビエンナーレやリバプール・ビエンナーレ、そして
ソウルにおける“プラットフォーム・イン・キムサ”ほかで
国際的に高い評価を得るジュン・ヤン。
フー・ファン×ジュン・ヤン
ヴェネツィア・ビエンナーレほか、近年国際的に活躍の
スーパーフレックス/ビョルンスチェルネ・ クリスティアンセン。
スーパーフレックス×市原研太郎
スーパーフレックス×市原研太郎
ラウンジトークも盛上りました! はコメントを受け付けていません。