★2月16日(火)プログラム★
★2月16日(火)プログラム★
【ラウンジトーク/ザ・ガーデンホール】
13:45~
ラウンジトーク:中島興(ビデオアース東京)
重森弘淹の招きによって東京総合写真専門学校の講師となった中島興が、同校のゼミで1970年代初頭に結成した。当初重森に「幻想ゼミ」と呼ばれたが、中島は「理想ゼミ」と称し、写真ではなくヴィデオによって初めて扱い得るテーマに取り組んだ。新幹線や電車等の公共空間に介入し、即興的な行為を記録する。その作品は、ケーブルテレビで放映された。
【上映/恵比寿ガーデンシネマ】
11:30~
内戦を生き延びたカンボジア映画《12人姉妹》
1968年に製作され、長い内戦で失われなかった数少ないカンボジア映画黄金期の作品。G・メリエスを意識した特殊効果と、カンボジアの民話が融合したファンタジー映画。今回の上映のために日本でデジタル化予定。
リー・ブン・イム《12人姉妹》1968/100分/タイ語(オリジナル:カンボジア語)(日本語字幕付) 【プログラマー:鈴木伸和(株式会社東京光音)】
協力:株式会社東京光音、大阪アジアン映画祭、Berlinale Forum
上映後Q&A
鈴木伸和
1980年東京生まれ、在住。映像アーキヴィスト。2005年から東京国立近代美術館フィルムセンターに勤務した後、2007年より株式会社東京光音にてフィルムの修復を担当。2014年から1年間、文化庁新進芸術家海外研修生としてカンボジアのボパナ視聴覚リ ソースセンターに勤務し、カンボジアに残存している視聴覚資料の調査・保存に従事した。
http://www.yebizo.com/#pg_gardencinema-screen9
15:00~
ジル・クレマン・ドキュメンタリー《動いている庭》ワールドプレミア
ジル・クレマン氏の提唱する概念「動いている庭」を題材にしつつ、できるだけ合わせるようにして、なるべく逆らうことをしないで、クレマン氏と彼の庭が語りかけるものを詩的なナレーションと記録映像のモタージュによって切り取ったドキュメンタリー映像作品。
澤崎賢一 《動いている庭》 2016/80分(予定)/英語・フランス語・日本語 (日本語字幕付)企画制作:エマニュエル・マレス 、 監修・アドヴァイザー:山内朋樹
http://www.yebizo.com/#pg_gardencinema-screen2
18:30~
追悼シャンタル・アケルマン《No Home Movie》 ジャパンプレミア
ポーランド系ユダヤ人である母ナタリーの日常が映しだされ、アウシュヴィッツの生活者であった母の記憶が語られていくアケルマンの最新作にして遺作となった《No Home Movie》。さまざまなアプローチで女性を映しだしてきたアケルマンの原点となる母のポートレートであると同時に、自身の映画史の出発点を探るドキュメンタリー。
シャンタル・アケルマン《No Home Movie》2015/115分/フランス語(英語・日本語字幕付) 協力:アンスティチュ・フランセ日本
上映後Q&A
斉藤綾子
明治学院大学文学部芸術学科教授。映画学博士(UCLA)。専門は映画研究、特に精神分析映画理論、ジェンダー批評。編著に『映画と身体/性』(森話社)、共編著に『映画女優 若尾文子』(みすず書房)、『男たちの絆、ア ジア映画』(平凡社)、共著に『ヴィジュアル・クリティシズム』(玉川大学出版部)、『戦う女たち』(作品社)など。