キュレーターズeye: シー・ディス・サウンド

キュレーターズ eye,未分類 — yebizo @ 11:47 PM

 

今年の映像祭では、「映像のフィジカル」を出発点に、ライブイベント
「シー・ディス・サウンド」を開催。その企画を実現させたキュレーターからの
”キュレーターズeye”をお知らせ致します。

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ここでは、ライブだけに特別に参加する作家にフォーカスして紹介していきます。
映像と音の関係を考えた時に、映像を補う要素として
音が使われること多いかと思いますが、今回出演するevalaは、
その関係を逆転させたようなライブパフォーマンスを見せてくれます。

今回の「シー・ディス・サウンド」の象徴とも言うべきそのパフォーマンスは、
「闇の中で見る映画」のような、視覚的な要素がない真っ暗な空間で、
音のみを使って観客のイマジネーションの中に映像を映し出して行く立体音響作品です。

通常、音は水の波紋のように、音が鳴った場所から広がって行きますが、
立体音響空間では、何もない空間から音が聞こえるような特異な空間が
立ち現れ、新しい没入感を生み出します。

また、「シー・ディス・サウンド」のもう一方の側面である、映像と音の関係性を
独自の切り口で表現する出演者としてドラびでおが参加します。

ドラびでおは、ドラムに特殊な装置を取り付け、ドラムをたたくことで、
再生している映像をコントロールできる装置を開発し、政治家の演説や
映画のワンシーンなどをシニカルにモンタージュしてきました。
今回は、演奏装置をドラムからDORAnomeという新開発のディバイスとともに登場します。

そして、無数の素粒子の運動を映像的に表現するTypingmonkeysは
今回、NECのFull HDプロジェクターを使用し、より高密度・高精細な
映像表現を見せてくれるでしょう。

今回、トップバッターで出演する和田永のブラウン管を楽器に変える
《Braun Tube Jazz Band》は、電気的なシグナルによって生成される
映像のフィジビリティを体現してくれます。

その他、恵比寿映像祭のシンポジウムや展示などにも出演する
松井茂と長嶌寛幸による新ユニットやexonemo、
DJピロピロa.k.a.大木裕之らのパフォーマンスも見逃せません。
どうぞお楽しみに。 [J.Y]

 

(左上)evala(右上)ドラびでお(右下)Typingmonkeys(左下)和田永

(左上)evala(右上)ドラびでお(右下)Typingmonkeys(左下)和田永

 

恵比寿映像祭公式ページ ライブイベント「シー・ディス・サウンド」
http://www.yebizo.com/#pg_live

●チケット情報
http://www.yebizo.com/#contents/info3

●日時:2012年2月18日(土)17:00‐20:20(開場:16:30)
●会場:ザ・ガーデンルーム(恵比寿ガーデンプレイス内)

定員制につき有料:クロージング・ライヴ=前売2,000円 当日2,500円/定員350名/自由席/入場整理番号付

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