PROGRAM

総合開館30周年記念 恵比寿映像祭2025
コミッション・プロジェクト

東京都写真美術館の新たな事業として、恵比寿映像祭2023から始まった、日本を拠点に活動するアーティストを選出し、制作委嘱した映像作品を“新たな恵比寿映像祭”の成果として発表する「コミッション・プロジェクト」。恵比寿映像祭2025では、昨年度決定した4名のファイナリストである小田香、小森はるか、永田康祐、牧原依里による新作を、総合テーマ「Docs —これはイメージです—」と連動させながら3階展示室で具現化します。 今回の恵比寿映像祭の総合テーマ「Docs ―これはイメージです―」は、コミッション・プロジェクトのファイナリスト4名の作品が、いずれも従来の「記録」を問い直すものであることから着想したものです。

第2回ファイナリストによる新作展示

会期:
2025年1月31日(金)〜3月23日(日) 月曜休館
会場:
東京都写真美術館3F展示室
時間:
10:00–20:00(1月31日〜2月15日)
10:00–18:00(2月16日〜3月23日/木・金は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
料金:
無料

特別賞の決定

映像表現に通じた国内外の有識者5名からなる審査会によって、会期中に特別賞を決定する審査会を開催し、その結果を発表します。

審査員

沖啓介 OKI Keisuke

メディア・アーティスト。多摩美術大学卒業。カーネギーメロン大学SfCI研究員(1997–1999年)。ポスト・ミニマル作品を発表する一方、ビデオギャラリーSCANの活動に関わる。第1回横浜トリエンナーレ(神奈川、2001年)、Transmediale(ベルリン、2008年)などに出展。第16回「美術手帖」芸術評論佳作入選、『Leonardo』(MIT Press)、『インターコミュニケーション』(NTT出版)などに執筆。

斉藤綾子 SAITO Ayako

映画研究者、明治学院大学文学部芸術学科教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)映画テレビ学部大学院博士課程修了、Ph.D.(映画学)。専門は映画研究、フェミニズム批評。共編書に『映画と身体/性』(森話社、2006年)、『映画女優 若尾文子』(みすず書房、2003年)、『可視性と不可視性のはざまで 人種神話を解体する1』(東京大学出版会、2016年)など。

レオナルド・バルトロメウス Leonhard BARTOLOMEUS

山口情報芸術センター[YCAM]キュレーター。ジャカルタ芸術大学卒業。2012年にruangrupa(後にGudskul Ekosistem)に参加、2017年にキュレーション集団KKK(Kolektif Kurator Kampung)を結成。近年はオープン・エデュケーションとコラボレーション・プロジェクトに焦点を当てた活動を展開し、海外でのインディペンデント・リサーチやプロジェクトも行っている。

メー・アーダードン・インカワニット May Adadol INGAWANIJ

ライター、キュレーター、ウェストミンスター大学教授(シネマティック・アーツ)、アーツ・アンド・メディア研究教育センター共同ディレクター。映画芸術の脱西欧化、脱中心化の歴史と系譜を研究。具体的には、東南アジアにおける前衛の遺産、現代美術やキュレーターの実践における潜在性や未来を創造する形態に着目し、東南アジア域内を含む様々な地域の映像作品、美術、インディペンデント映画の美学および流通を研究している。

田坂博子 TASAKA Hiroko

東京都写真美術館学芸員/恵比寿映像祭キュレーター。東京都生まれ。主な企画に「映像をめぐる冒険vol.5 記録は可能か。」(2012–13年)、「高谷史郎 明るい部屋」(2013–14年) 、「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」(2016–17年)、「エクスパンデッド・シネマ再考」(2017年)、「エキソニモUN-DEAD-LINK」(2020年)、「風景論以後」(2023年)、恵比寿映像祭(第2−16回、2009–24年)など。

コミッション・プロジェクト審査運営事務局:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]