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イトー・ターリ  ITO Tari

イトー・ターリ

ITO Tari

1951年東京都生まれ、2021年死去。1969年、学生運動など社会運動が活発化した時代に、和光大学芸術学科に入学し、身体が介入する表現に関心を持ち、パントマイムを始める。1982年から1986年にオランダでパフォーマンスを学んだ。同時期からフェミニズムやセクシュアル・マイノリティの人権について考え始め、1996年、パフォーマンス《自画像》でレズビアンであることをカミングアウトし、公演を続けた。ウィメンズ・アート・ネットワーク(WAN)を設立し、2000年には「越境する女たち21」展を実施。2003年には早稲田にパフォーマンス・アートとフェミニズムが交差する空間「PA/F SPACE」を創設し、セクシュアル・マイノリティに関するイヴェントをはじめ、多くの人に利用された。2021年筋萎縮性側索硬化症(ALS)により死去。

 

画像:イトー・ターリ《ひとつの応答ーぺ・ポンギさんと数えきれない女たち》
(2012年12月「アジアをつなぐー境界を生きる女たち1984-2012」展 沖縄県立博物館・美術館)パフォーマンス使用画像より[参考図版]