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藤幡正樹 FUJIHATA Masaki

藤幡正樹

FUJIHATA Masaki

メディア・アーティスト。1956年東京生まれ。80年代は主にCGを扱った作品の制作、90年代はインターネットやGPSなどの先端テクノロジーに取り組む。96年には《Global Interior Project #2》でアルス・エレクトロニカのゴールデン・ニカを受賞。インタラクティヴな書物をテーマにした《Beyond Pages》は1995年以降世界数十ヶ所で展示された。1992年の《生け捕られた速度》から2012年の《Voices of Aliveness》へと続く「Field-Works」シリーズでは動画にGPSによる位置情報を付加することで仮想空間と現実空間をつなぎ、記録と記憶の新しい可能性を多数の作品群へと展開。2016年には、70年代から現在までの主要作品をARで見ることのできるアーカイヴ本『anarchive#6 Masaki Fujihata』をフランスで出版。2018年の香港での《BeHere Hong Kong》に続いて、残された写真を参照しつつ、その時代の人々の営みをARを用いて現在に再現するプロジェクトの最新版《BeHere /1942》では、1942年に西海岸で起きた日系人強制収容をテーマにした展示を、2022年にロサンゼルスの全米日系人博物館で開催した。

撮影:村松正博