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劉玗は、ドキュメントの調査に基づくフィールド・スタディという手法を用い、歴史、イメージ、物語を統合した作品を制作している。《If Narratives Become the Great Flood》で劉は口承で受け継がれてきた「大洪水」の神話を主題にし、断片的な歴史、ことわざなどを現代社会に結びつけ、人々の共通記憶をイメージとして再提示する。洪水の物語はいつから始まったか、実際にどのように起こったのか。誰も真実を知ることはなく、時代を重ねていくなか、それぞれの差異やバリエーション、人々の集合的な経験や言葉が記憶に保存されたことで、物語(ナラティブ)はまるで洪水のように各所に流れ出て、あらたなイメージが生まれた。