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イトー・ターリ(1951–2021)は、1980年代後半からパフォーマンスアートを始め、国内各地やアジア、欧州、北米で活動を展開した。また、1996年にパフォーマンスでカミングアウトして以降、レズビアン・コミュニティのアクティビストとしても活動した。ウィメンズ・アート・ネットワーク〈WAN〉(1994年創立~2003年にイトーが退会。その後、WANは会員によって2008年まで継続)や、PA/FSPACE(2003–2013)を運営し、人々が出会い、交流する場を思考し続けた。2019年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断を受けたイトーは、その後もパフォーマンス活動に復帰し、精力的に活動を継続したが、2021年9月22日に死去した。本祭では、イトーの死後、その活動を支えてきた友人たちによって結成された「ターリの会」の協力を得て、アーカイヴ展示を実施する。この展示では、記録映像、書籍、エフェメラ(チラシなどの資料)を含む資料整理を続けてきた大野玲、西村由美子、さときん3名の協力を得て、イトーの活動に触れることができ、その思考の軌跡を辿る場を提供する。