第9回恵比寿映像祭
開催によせて

第9回恵比寿映像祭は、東京都写真美術館のリニューアル・オープン後、初の開催となります。休館中の二年間にも、多大なお力添えを頂きました地域の皆様、関係者の皆様に、深く御礼申し上げます。

恵比寿映像祭は、東京都・恵比寿から世界に発信するアートと映像の祭典です。国内外からジャンルを横断した多彩な作品とゲストを迎え、映像文化の現在を紹介し、表現の可能性を追求いたします。今回の「マルチプルな未来」というテーマは、映像の複製可能性から、わたしたちのアイデンティティや未来の多様な展開を考える試みです。3年後には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、海外からも多くのお客様が訪れます。芸術鑑賞の体験を通じて、異文化への理解を深め、多様な価値観を尊重することは、より豊かな文化創造の土壌を育むことでしょう。

会期中は、恵比寿地域にある文化施設やギャラリーなどの会場で連携企画が開催されます。あわせてご覧頂きますよう、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。今後も恵比寿映像祭の一層の発展に努めてまいりますので、引き続き御支援、御協力をお願い申し上げます。

公益財団法人東京都歴史文化財団 
東京都写真美術館 館長

伊東信一郎