第10回恵比寿映像祭に向けて

恵比寿映像祭は、おかげさまで第10回を迎えることができました。国内外の映像関係および地域の方々をはじめとする皆様方のお力添えに深く御礼申し上げます。

2009年の第1回開催以来、ジャンルや地域、時代の壁にとらわれない自由な発想で、東京・恵比寿から世界に発信する「アートと映像の祭典」として開催してまいりました。

記念すべき第10回目の総合テーマは、「見えないもの(インヴィジブル)」です。見えないものも照らし出す映像の特性に焦点を当てました。

映像や情報をめぐる技術はめまぐるしく進展し、映像のあり方も刻々と変化しています。映像の作り手、受け手、その間をつなぐさまざまな担い手がともに集い、「映像とは何か」について楽しみながら考える、開かれた祝祭の場として、今回も多くの作家による作品展示やプログラム、そして恵比寿地域の文化施設・組織の皆様の参画を賜り、多彩な連携企画を開催いたします。

私ども東京都写真美術館は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、これからも国際都市・東京の文化発信を担うとともに、恵比寿地域のさらなる活性化に寄与していく所存です。これからも引き続き、皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

多くの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

公益財団法人東京都歴史文化財団 
東京都写真美術館 館長

伊東信一郎