第12回 開催概要
2020年、恵比寿映像祭は、
「時間とは何か」という
映像が併せ持つ本質に迫ります。
恵比寿映像祭は、年に一度、15日間にわたり展示、上映、ライヴ・イヴェント、トーク・セッションなどを複合的に行う映像とアートの国際フェスティヴァルです。映像分野における創造活動の活性化をめざし、東京都写真美術館全館および地域会場で開催されます。第12回となる今回は、「時間とは何か」という映像が併せ持つ本質について迫ります。展示や上映の作品から、鑑賞者と映像を巡り・楽しみ・考えるプログラム「YEBIZO MEETS」の展開までを通じて、多様な映像表現に触れていきます。
なお、第12回恵比寿映像祭は、オリンピック・パラリンピックの開催都市東京が展開する、2020年を盛り上げる文化の祭典「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の1つとして実施するものです。
名称 |
第12回恵比寿映像祭「時間を想像する」 Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2020: The Imagination of Time |
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会期 | 令和2(2020)年2月7日(金)~2月23日(日・祝)[15日間]〈10日(月)、17日(月)休館〉 |
時間 | 10:00 〜 20:00 (最終日は18:00まで) |
会場 | 東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか |
料金 |
入場無料 ※ 定員制のプログラムは有料 |
主催 | 東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館・アーツカウンシル東京/日本経済新聞社 |
共催 | サッポロ不動産開発株式会社/公益財団法人日仏会館 |
後援 | ブラジル大使館/カナダ大使館//J-WAVE 81.3FM |
助成 | 大和日英基金/アジアン・カルチュラル・カウンシル |
協賛 | /オランダ王国大使館/ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター/サッポロビール株式会社 |
協力 | カラーキネティクス・ジャパン株式会社/ぴあ株式会社/ドゥービー・カンパニー株式会社/株式会社ロボット |
お問合わせ |
恵比寿映像祭に関する詳細については、以下までお問い合わせください。 東京都写真美術館 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 TEL 03-3280-0099 (代) yebizo_info@topmuseum.jp |
第12回テーマについて
時間は、時計の針のように一方向に進んでいるように見えます。人間にとって当たり前に存在していると思われていながら、いざ「時間とは何か」と問われたら、こたえるのは容易ではありません。宇宙の起源や生命の働きなどと同様に、現代物理学の世界でも時間はいまだ大きな謎に包まれています。
一方、映像のなかでは、時間は逆行したり、現在と過去や未来がつながったり、人々が、そのなかを自由に行き来することもできます。さらにアートをはじめとする様々な映像表現では、すでに起こった過去の出来事や歴史による集団的記憶をどのように伝え記録し、あるいは予測不可能な未来をいかに語ることができるのかという問いのもと、さまざまな時間のとらえ方がなされています。例えば、超高速カメラは、肉眼ではみることができない瞬間をとらえ、SF(サイエンス・フィクション)映画は近未来の世界や、人間以外の時間を描いてきました。むしろ、私たちは、現存する時間ではなく、映像によって浮き彫りにされる不可視の時間の存在を確かめながら、自らがいる今をとらえようとしているのかもしれません。
第12回恵比寿映像祭では、「時間を想像する」をテーマに、多彩な作品やプログラムをご紹介していきます。誰にとっても身近であり同時に解き明かされていない時間にかかわる作品をとおして、新しい発見が生まれ、観客との対話や交流を導く機会を作りたいと思います。そして、アートや映像表現から時間を想像することで、動く写真(motion picture)である映像の本質に迫り、あらためて現在をみつめ考察していきます。
第12回恵比寿映像祭ディレクター 田坂博子