表現を抑制した還元的なスタイルで、映像なるものの構造と詩性を可視化する気鋭の映像作家と、ヴォイス・インプロヴィゼーションとリアルタイム・コンポジションの旗手の競作によるライヴ・インスタレーション。
ランダムに配置された2つのスクリーンと4つのスピーカーから、イメージとサウンドがリアルタイムに生成する。一回性の、引き戻せない時間のなかで、空間に散在する映像と音は緩やかに、絶えず変容し、観客が移動し、そこに留まることを選択することで、異なる姿を現すよう構成される。[*パンフレットより]
狩野志歩/1974年生まれ。
1996年よりフィルムおよびヴィデオによる映像作品、インスタレーション制作を手がけ、作品は国内外のさまざまな映画祭、映像祭、展覧会で上映されている。
渡邊ゆりひと
1970年代末からグロッソラリアによるヴォイス・インプロヴィゼーションを始める。1990年代後半にMAX/MSPを用いたリアルタイム・コンポジションによるソロ・パフォーマンスを開始。国内およびヨーロッパでソロ・パフォーマンスやサウンド・アート・イヴェントの企画を行う。
有馬純寿/1965年生まれ。
ライヴ・パフォーマンスからサウンド・インスタレーションまで、コンピュータを用いた音響表現を中心に、ジャンルを横断する活動を国内外で展開。メディアアート・キュレーターとしても多くの展覧会企画を手がける。