情報学者の第一人者・西垣通氏に、有機的な生態系と生命圏との関わり合いの中に「情報」の可能性を見るというアプローチから、日記を書き記す行為、そして「自己を記録すること」としての映像表現の可能性について執筆いただきました。

西垣 通

西垣 通プロフィール
1948年、東京に生まれる。東京大学大学院情報学環教授。1972年、東京大学工学部卒業。工学博士。株式会社日立製作所主任研究員、米国スタンフォード大学客員研究員、明治大学教授、東京大学社会科学研究所教授をへて、2000年より現職。専攻は情報学、メディア論であり、とくに基礎情報学研究の第一人者として知られている。IT社会のはらむ諸問題を幅広く考察しており、著書として、『スローネット』、『ネットとリアルのあいだ』、『基礎情報学』、『デジタル・ナルシス』などがある。作家活動もおこなっており、『コズミック・マインド』、『サイバーペット』、『1492年のマリア』などの小説を発表している。